毎日、念入りな問診を行い、その日の体調を確認します。
アーユルヴェーダには、特有の問診法があります。
西洋医学の病名を重視せず、起こっている症状から、患者様のドーシャの変化や乱れを観察し、ドーシャのバランスをとる治療を行います。
その鋭い観察力は、訓練の賜物で、些細な変化も見逃しません。
治療の第一段階として、毒素を排出するための油剤法があります。オイルの粘性の特質を活かして、カラダの組織を柔らかくしたり、蓄積した毒素を軟化させたりします。
油剤法の後は、必ず発汗法を行い、毒素を浄化します。
発汗法には、スチームバス、ハーバルバス、ピンダスウェダ(ハーブボール)、ナーディスウェダなどがあります。
目の疲れ、視力の衰えなどに効果的な治療です。オイル成分が角膜、網膜組織、視神経を強くし、汚れを落としますから、終わった後は、視界が広がった感じがします。
カパの問題を抱えた人、痰が溜まり易い人、副鼻腔炎の人、頭が重い人などに進められます。嗅覚だけでなく、聴覚、味覚、視覚にもいい刺激を与えます。
脳細胞に何らかの異常がみられる場合、アーユルヴェーダでは、手術などせずに、薬草ペーストを頭部に塗布して、薬草成分の力で、脳細胞を活性化します。頭皮から薬効成分を吸収させるのです。
脳細胞に何らかの異常がある場合、頭頂に薬用オイルを溜めて、オイル成分を頭皮から浸透させる方法があります。シロダーラより、高い効果があると言われています。
過剰なヴァータを排出するために行われる浣腸法です。オイル浣腸と煎じ薬浣腸の2種類があります。オイル浣腸は、腸内にオイル成分を浸透させ、腸壁を滑らかに強くするため、煎じ薬浣腸は、腸内洗浄とヴァータを鎮静させる薬を体内に注入するため。
患者様は、それぞれ異なった症状をお持ちですから、その症状に合わせた治療を行います。アレルギーの治療、聴覚の治療、高血圧の治療、糖尿病の治療、生理痛の治療、肥満治療、また、若返り療法も行います。